||| 仕掛けの投入 |||
 「活きエサの付け方」が終わったら、次は、エサを付けた「仕掛け」の投入を行います。 この動作は、基本的にイワシを弱らせないようにスピーディに行なうことが大切です。 多少弱ったイワシでも海水に入ると元気良く泳ぎはじめるのが普通です。 もし、海面でイワシが、ぐったりと横になったりして泳がず、ハリスを引っ張ったりしても全く反応しないようでしたら、エサを取り替えましょう。 
 投入は、まずエサのイワシがついている「仕掛け」を垂直に入れて、その次に「オモリ」を先に投入した仕掛けから離れたところに投入します。(手前マツリ防止) この順番は確実に守ってください。 もし後から「仕掛け」を入れると、先に投入した「オモリ」の重みで、濡れた手の中でイワシがすべり、針が指などに刺さったりする事故に発展する可能性があり大変危険です。
 また、この時は、まだリールのクラッチを切ってません。 クラッチをフリーにしない理由としては...
@怪我などの事故を防止する。
A「手前マツリ」をしていないか確認する。
Bイワシの状態をチェックする。
...以上3点があげられます。 投入の全体の「流れ」に慣れるまでは、海水の表層で仕掛けが充分に馴染み、安定したのを確認してから、リールのクラッチを切り、落し込みに入るようにしましょう。 たまにクラッチを切ったままで一気に投入に入る釣り師がいますが、前記のトラブルを回避している自信があるのでしたら構いませんが、あまりお勧めできないやり方です。
 ベテランや手馴れている人は、手前マツリをしないように同時に入れてもOKです。 このスタイルは、ハリスやステイトの長短に限らず、ロッドワークを使ってゆっくりと振り込むことがベストです。
 ベテランの域に達する釣り師たちになると、仕掛けの投入→エサのチェック→オモリの投入→落し込みまでの作業がとにかく早いのが特色です。(この間せいぜい2、3秒が普通です) 船を動かし、せっかく新しいポイントに移動したのですから、「我先攻撃」で頑張りましょう! ヒラメは、必ず海底でイワシが落ちてくるのを待っていますよ♪ それと、この作業をあまりのんびりしているとヒラメ釣り最大レベルの敵である「カモメ」に、上空からイワシを掻っ攫われますので、ご注意を! くれぐれもカモメ釣りをしないように。(苦笑)
 仕掛けにしてもオモリにしてもそうですが、「ドボン!」と投げ入れるのだけは避けましょう。イワシがびっくりして弱りますし、手前マツリを起こす可能性もあります。
 また、大切なイワシへの労わりとして、リールのスプールに親指をかけて「サミング」しながら落し込みすることも忘れずに。 落し込みの最中では、イワシの口が、強い水流で大きく開き、相当の負荷が掛かっていますので、出きる限り軽減してあげましょう。 この「ゆっくり」と落し込む動作は、底から見上げているヒラメに対しても「誘い」になってることも理解しましょう。