公開観客動員数


2017年5月14日。

例年・・
この時期にお邪魔している名船宿「酒井丸」です。
今年は、毎週末予約が殺到していまして、
2月からの予約でようやくこの日程がとれました。

本当にそんな大人気なのかしら???

名物「酒井船長」ですが・・
まったく愛想はない(ぶっきら棒)・・
何しゃべっているのか全然わからない(方言キツイ)・・
釣りヘタな素人が大嫌い(教育的指導)・・
ベテランでも釣らないと怒る(全力厳守)・・
とまあかなりクセがあるのがご愛敬です。(苦笑)

でも釣らせる事にかけては
抜群の腕をもっているので、それが大人気の秘密なのでしょう。
あと、料金がとても安いのも魅力的♪

ということで
「酒井丸」に行って来ました。
(遠いぞ)

 






当日の気象情報

■日程 2017年05月14日(日)
■船宿 千葉県富浦漁港「酒井丸」
■日の出/日の入り 04:36/18:37
■潮周 中潮
■干潮時間(潮位) 00:02(73cm)/12:21(9cm)
■満潮時間(潮位) 05:28(137cm)/19:18(129cm)
■波 2.5mのち3mうねりを伴う
■天気 晴れ
■降水量 0.0mm
■気温 最低17℃、最高22℃
■湿度 80~92%
■風向・風速 北北西3m/s~北4m/s
※気象庁当日発表資料(千葉県館山市観測)

この日は、前日が前線の影響で土砂降り。
風が大きく吹いて海上は大時化でした。

心配なので「酒井船長」に前日夕方に電話したら
「誰~?あ~?明日出るよ!5時には出るから。」(ガチャ!ツーツーツー・・)
一方的にしゃべって速攻で切られる。
(相変わらずだな・・)

この程度でいちいち怒っていては、「酒井丸」には乗れません。

ちなみに予約の時は、もっと大変です。
「○○月××日空いてますか?」
「ダメー」
「○○月××日は?」
「ダメー」
「○○月××日は?」
「おー?いいよ。」
「船長!ちゃんとカレンダーに書いておいてね。」
「書いてるよー」(ガチャ!ツーツーツー・・)
というやりとりが普通です。
カレンダー記入確認しないと平気で次の予約を被せます。(ダブルブッキング)

最初は辛いでしょうが・・
「酒井丸」に乗るために
みなさんも頑張ってこの試練を乗り越えて下さい。
でも、慣れるとこのやり取りは面白いです。(大笑)


早朝、2時30分に出発。
(↑朝じゃない夜ですね)
「海たぬきさん」が、わざわざ迎えに来てくれました。
ありがとうございます。

アクアライン経由の館山自動車道→富津館山道路に入って
終点の「富浦IC」で下りる。

出口からわずか5分程度で「富浦漁港」。
4時30分に到着。
(移動に2時間)

「ゲゲッ」

いつも遅く来る「酒井船長」が、もう来てる。(汗)

「おはようございます。」
「船長、早いっすねー!」



「さあ!とっとと出船すっべ。」
(挨拶は勿論スルー)

バタバタ・・
参加者みんな慌てて支度する。
「何人?4人?じゃみんな前に乗って!」
「ほら。早くいくべ!」
ドドドドドド・・

まだ5時前ですが、強制的に出船。
「生簀にヘシコ入ってるから近場でやってみっぺ」
(沖で活エサ購入するまでの時間調整)

最初のポイントまでわずか10分。

←焦りながらガイドにミチイトを通す「海たぬきさん」。
飛沫をジャバジャバ浴びてすでに濡れ鼠。

←お初の「H師匠」です。
「酒井船長」の乱暴ぶりに苦笑い。

富浦漁港の真沖です。。



まだ昨日の時化の影響があって
若干うねっています。
雨は降りませんでしたが、どんより曇り空で肌寒い。

生簀の中です。

「ヘシコ」※は、30尾以上残っていますね。
この数ならしばらく楽しく釣りができます。

※ヘシコ=ヒシコ=ヒシコイワシ=シコイワシ=カタクチイワシ

「酒井丸」は・・
大体、いつも水深10mから60mくらいまで流すので
電動リールの方が楽です。

水深も含めて、流す海中の情報提供は、「酒井船長」から殆どなし。(笑)
たま~にマイクでボヤくので、聞き逃さない事が大切。
「あーあー。根がキツイよー!」
「潮、流れねーなー」
・・など。



↑最近購入したばかりの「ダイワ/リーディング64/S190」
以前の比べて同じ64でも柔らかい設計です。

ゴツゴツゴツゴツ!!

アタリが出て釣れたのは、不細工さで定評がある「イネゴチ」。
約40センチ。(立派なサイズ)

その後、アタリなし。

6時過ぎ。
定置網を揚げる富浦漁業協同組合の船。

あの船からヘシコを海上で買い取ります。
来た来た。
組合員のお兄さんたちが、
せっせとヘシコをこっちの船の生簀に移してくれる。

四角くて青のデカイ笊一杯1,000円。
2杯もらって計2,000円也。相変わらず安いなぁー!(驚)
(船上で現金払い)

←白い生簀には、クロダイ、マダイ、ハタなんかがうようよ。
軽くキロ超えしていると思える巨大な「カミナリイカ」(モンゴウイカ)もいて
本当は、そっちも売って欲しかったけど・・
後で「酒井船長」に叱られそうだったので止めた。

たぶん・・
数千匹はいるかと思います。



ヘシコ以外に「小羽」(小さいマイワシ)もいますね。
イカ入ってないかな~?
・・と、探しましたが、いませんでしね。(笑)

ポイントを移動。
ようやく太陽が顔を出す。
「ほれ。さっさとやんなよー」
気合いを入れられる。
どれどれ小羽からやってみましょうか♪
←「酒井丸」初乗船の「H師匠」。

最初は、「酒井船長」に圧倒されていましたが、
もう全然余裕ですね。
全体は、こんな座席配置。

←左手前の赤い人は、
毎度おなじみ「びたんさん」です。
筆者の竿に小さいアタリが出て、釣れたのが・・
クラカケトラギス。(小羽と同じサイズ)

なんでだろう???(悩)

続けて「びたんさん」にアタリ。

ゴリゴリゴリゴリゴリ・・
おっ♪
可愛いサイズのカサゴ。
目ん玉ビョーン!

透かさず・・

「あっ!キタキタ!」

カメラ目線で嬉しそうにリールを巻きあげる「H師匠」。

「ここのカサゴ、大きいですね!!」
・・と、ニコニコ笑顔の「H師匠」。



いえいえ。
そのサイズでは、まだまだ子供ですよ。
もっともっとデカイの釣って下さいな。(笑)


その後は、みんなでポツリポツリと拾い釣り程度。

天気は回復して来ましたが、北風が吹いて寒い。
「水温が低いよー!」
「海がおかしいよー」
「キスやってる船、何も食わねーってよー!」
「海ん潜った潜水士が、寒くって入ってられねーってよー」
「こんな海、オラー生まれて初めてだよー」
「はーダメだーこりゃー」

ぼやき全開。
そんな「酒井船長」を尻目に・・
ひとりでバリバリと色んなサカナを釣りあげる「H師匠」。
流石である。
9時。
そろそろお腹が空いたので朝食です。

←置き竿ラクチン♪
でも、海底の起伏が激しいので
タナ取りだけは、ちゃんとチェックしています。

ジャーン!
本日は、弁当持参です。



オカズが、いろいろ乗っています。
(煮物がメイン)
浦安「吉野屋」の船宿弁当(佃煮弁当)を意識してます。(笑)

弁当食べたし・・
頑張りますか!!

←僚船は、コマセ釣りが多かったです。
モゴモゴ。
フュニャーーーーン。
・・という、独特のアタリと重みを感じて上がって来たのは
「マトウダイ」でした。
以前は、釣れてもリリースしていましたが・・
ちゃんと下処理すると美味しいサカナなのでキープ♪
天気予報は、「晴れ」なんですげと・・
いつまでも曇ってますね。
おっ♪
ようやくカサゴが釣れました。
「ひとり5匹は釣らないとダメだ」
・・毎度のプレッシャーを掛けられる。

んで・・
またモターっとしたアタリで釣れたのがコイツ。



釣れたら速攻で・・
キッチンバサミで頭落として
背びれ、尾びれ、胸びれもカット。
エラも内臓も全部捨てて、丸裸にしてクーラーボックスへポン。
(本当は、大きな肝臓が美味しいらしい)


続けて、ガクガクと竿がしなって
釣れたのは・・・


40センチ近い・・
馬鹿でかい「カサゴ」。



「カンコ」(ウッカリカサゴ)かしらと思っていたら
「びたんさん」が鑑定してくれて
普通のカサゴでした。
(これ間違いなく20年以上は生きてます!)

時合いなのか、みんなにアタリが連発。
ドッギューーーーーーーーーーーーーーーーン!!

「びたんさん」のは、大物っぽい。
出た!
大本命「マハタ」ですね。
「おし!モロコが釣れたなー!」
酒井船長も喜ぶ。

※この辺では、「マハタ」=「モロコ」です。
ポイントの移動は、コマメ・・

移動して直後・・
ズッギューーーーーーーーン!!

来ました。来ました。筆者にも♪
嬉しい大本命のマハタちゃん。(全長45センチくらい)

まだ白い横縞がとれていない子供ですが、強い引きが魅力的です。

「H師匠」も全力でカサゴを釣る。



もう何尾釣ったのでしょうか?
数的には、トップだと思います。


今日の「海たぬきさん」は・・
大人しい。
写真ないけど釣ってはいる。



ヒラメ狙っているんだけど・・喰わないね。

「ほれー!サボらないで釣んなよー!」

←相変わらずのスパルタぶり。

「バキューーーーーーーーーーーン」

本日、3尾目のマハタちゃんがご乗船。
さっきより小ぶりです。

時計見たら・・
13時。

「何時までやるんですか?」と聞いたら・・
「アンタらが飽きるまで・・」
(おいおい)

では、そろそろ飽きましたので帰りましょう。
お土産は、充分です♪
(クーラーボックスにもいます)
「よく頑張った!」
・・と、「酒井船長」が、笑顔で褒めてくれました。
帰りは、だいたい20分。
ズドドドドドト・・
富浦漁港内にある筏釣りですね。
狙いは、乗っ込みを迎えた「クロダイ」かしら?

無事に帰港。

ロープを船に固定する。
釣り客は、絶対、手伝わされるのが「酒井丸」。(苦笑)
でも・・
この笑顔と「どーも。どーも。」でチャラ。
今回は、水温低下で釣れなかったという事で
かなりオマケして下さいました。(感謝)

金額を書いちゃうとネットだし・・
大きく影響しちゃうといけないので伏せますね。
さてと、帰りますか。

次回の「酒井丸」は、2017年7月9日(日)に予約入れています。
その頃は、もっと釣れるといいですね♪


本日の釣果です・・(全体)

釣れたサカナ 釣れた数 コメント
マハタ 3尾 嬉しい
カサゴ 14尾~ ちょっと寂しい釣果
イネゴチ 3尾 マゴチ釣れませんでした
マトウダイ 2尾 大きかったです
その他 エソなど白身魚はキープ

ポイント 富浦漁港真沖 水深10~50メートル

「酒井船長」曰く・・
「しばらく厳しいよー、水温上がらないと釣れないよー」
・・との事でした。


~おまけ~

帰ってからの調理です。

まずは、御造りですが、白いのはなんと「マトウダイ」です。
コリコリと身が引き締まってて美味かったですね。
右の桃色は、「マハタ」です。
「エソ」や「マトウダイ」を出刃で叩いて
卵の白身と塩で整えて、浅葱を刻んで団子にしました。

油揚げではなく、ヘルシーにお湯で茹で上げです。
味噌仕立ての粗汁も作りました。
いろんな魚の出汁が、たまりません・・(うーん)
これは、「カサゴ」のアクアパッツァ。(トマトベース)
周りの浅蜊は、3月に獲って来た三番瀬の冷凍ものです。

食べきれないので・・
翌日。

「カサゴ」は、大きいので身と頭と骨を別々に空揚げ。

身は、さっと揚げてプリップリ。
頭と中骨、尻尾は、低温で時間をかけて・・
カリカリ、サクサクです。
「カサゴ」は、やっぱり煮付けが抜群に旨いです♪
骨までしゃぶりましたね。
これは、余ったエサの「ヘシコ」を持って帰り
頭と内臓をとって作った南蛮漬けです。

アジとはまた違った旨さです。

それでも食べきれないサカナは、冷凍保存にしました。
そのうち・・
「マハタ」は、旨みがたっぷり出る、お鍋にしましょうか♪
「マトウダイ」は、やっぱりポアレかな~♪


次回(7月)は、ヒラメが釣れるとイイなぁ♪


~船宿情報~
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千葉県富浦漁港
「酒井丸」
http://www.geocities.jp/t_sakaimaru/
〒299-2403 千葉県南房総市富浦町原岡209
0470-33-3101
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ぶぶまるちびれぽ
活イワシ泳がせ
根魚伍目釣り2017皐月
千葉県富浦漁港「酒井丸」
2017/05/14



-レポ作成-
2017/05/28

~おしまい~








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