公開観客動員数



2005年5月某日。
常磐大洗港にある常宿「昭栄丸」に乗り込む。

今シーズンは、昨シーズン以上に「カレイ」が釣れているらしい。
しかも去年の秋くらいからずっとである。
そんなにロングランということは、かなりの大発生か?
とはいっても釣れているメインは、「イシガレイ」である。
カレイ釣り師たちが大好きな「マコガレイ」ではない。
(↑ちょっと残念)

そ〜いえば、今から十数年前にも「イシガレイ」が大発生したことがある。
あの時は、常磐でも房総でもみんなよく釣れた。
エサは、イソメなんかじゃなくて「活きたアサリ」だったし
それを船の縁にぶつけて殻を割って、アサリ身を鈎に付けたもんです。
この活アサリの方が「イシガレイ」はよく食うんだよね。

とりあえず、久しぶりに「イシガレイ」独特のグイグイ引く
釣り味を楽しむことにしよう♪(≧∇≦)ノ

ちなみに大本命は
やっぱり「マコガレイ」ね♪
「イシガレイ」は、外道扱いです。
(↑えぇ〜っ!そ〜なの?)





もう4時くらいから明るいんだよね。
すっかり初夏だ。

集合は5時。出船は5時半。
余裕で着いたのにもうみんな出船準備よし。(;^_^A あせあせ...
(↑気が早いなぁ〜)
慌てて着替えて船に乗り込んだけど、出船時刻までまだあと20分もある。
本当いえば別に遅刻じゃないから悪くはないけど
一番最後の乗船は、みんなの視線を感じてなんか気分が悪いね。(苦笑)

すると乗ったとたんに船が出る。
「おい。コラ!そんなに急かすんじゃねー!」

見事なベタ凪の中、「昭栄丸@小野瀬 茂さん(若船長)」の操舵で
一路“大竹沖”に突き進む。
中乗りは、大船長(小野瀬 昭さん)時代からずっといる「小松崎 勉さん」です。
この人、いつもは別船の船長。
どんな魚釣りでもバカスカ釣るんで人呼んで「超名人」。
(↑あやかりたいものだ)

←小一時間走って、「大竹沖」に到着。

さっそく釣り開始と思いきや...
朝から気温がどんどん上がって暑いんで、クーラーボックスから
キンキンに冷えた「キリンビール」を取り出して飲む。
(カコン。ペシ。グビグビ。ゴキュゴキュ。プッハァ〜!)
(↑毎度のパターン)
←コイツは、いつものしょぼくれ「グレたろう」。
旧◇SeaPlay's♪◇時代からの釣り仲間である。

常磐の小突きガレイは、初めてらしい。
大丈夫。安心しろ。
今年は、ガキでもサルでも釣れるから♪(大笑)
ビール飲み終わったんで、「ぶぶまる」も釣り開始。

タックルは、東北仕様のカレイ専用竿と一番ちっこいミリオネア。
仕掛けは、東北の小型パイプ天秤にオモリ50号、13号鈎2〜3本。
半分に切った「アオイソメ」をちょん掛け2本にして、
水深30m前後にぶち込む。
着底したらオモリを軽〜く動かして「コツコツコツコツコツコツ」と
小突いたり、1mくらい誘い上げたりの繰り返し。

「コツコツコツコツ」
「グッ!グッ!」
「ギューーーーーン!!」


「グイグイ」と独特の鋭い引きを感じながら
速攻で「イシガレイ」が釣れた。(^▽^@)
(←オマケの大型メゴチ付き)

相当、活性が高いですね。
というよりも海底は「カレイ絨毯」って感じ。
仕掛けを落とし込んだら、絶対にオモリがカレイに当たってるハズ。
(ゴーン!イテッ!)
←コイツで体長35cmくらい。
後ろの釣り師なんかは、55cmオーバーを2枚掛けしてた。
(↑重かっただろーな)

ちなみにどーして「イシガレイ」って名前なのか解説しますと...
有眼側の側線部と背側部、腹側部に沿って、硬化した石状の「骨板」が
あります。 この骨板を見た目からの判別で「瘤」とか「石」と呼ぶことが
多いため「石鰈」と呼ばれています。(へぇ〜)
←不細工な「イシガレイ」のアップです。
引きの強さに反映するように
かなり性格のひねくれた顔つきしてます。( ̄〜 ̄;)
(↑ほっとけ)

関東エリアでは、この「イシガレイ」。
高級食材なんですが、なにせ下処理が面倒なのが難点。
ヌルヌルの粘膜が凄いし、とにかく臭い。
釣り上げたら活きているうちにちゃんと血抜きして、
できたら「ヌル」を金束子でゴシゴシとって、
内臓と皮も挽いて石ごと捨てた方が無難だし、その方が美味しい♪。
(↑船上でそこまでする人は少ないけどね)
この「イシガレイ」。
我々の間では、別名「ヌルヌルガレイ」と呼んでいます。(大笑)
直接素手で触ると、「ヌル」が手に付いて臭いんで鈎外しの際は、
「裏ワザ」を使います。

←まずしっかりハリスを引っ張りながら
一本にした割り箸を「ヌルヌルガレイ」の口に突っ込みます。
あんまり奥まで入れるとエラが切れて死んでしまいますのでご注意。
そして、割り箸をしっかり持って「ヌルヌルガレイ」をグルグル回転。
別に右回りでも左回りでも変わりません。
すると、あっと言う間に鈎が抜けます。(スポッ♪)

これがなんとも楽チンで簡単なんで、桶に入れる時も
リリースする時もこの「裏ワザ」がとても役立ち、ある意味「快感」です♪

カレイ類には、みんな使えますが、あまり大型の奴は魚を回すのが
大変だし、無理するとハリスが魚の体重で切れちゃいます。
←ベタベタな大凪。
「もう少し潮が効いてくれると嬉しいんだけど」...と、「茂船長」。

いや。みんな結構釣れてるからいいじゃん。( ̄σ。 ̄)
(↑この時点で平均20〜40枚)
こちらの親子も仲良くカレイ釣り。
お父さんは、「昭栄丸」の超常連さんで有名人。
お子さんもいずれ名人になるんだろーね♪(>w<)

2人で軽〜く「ヌルヌルガレイ」を70〜80枚は釣って帰ったらしい。(苦笑)
(↑ハッキリいって釣り過ぎだと思う)

「よーし!チビっ子に負けてられねぇー!」
「マコガレイ釣るぞー!」
...と、頑張って小突くが。


「コツコツコツコツ...ギュギュッーーーーーーン!」

釣れてくるのは、「ヌルヌルガレイ」ばかり。(う〜ん)
しかも一荷で鈎に全部かかりやがるの。
「茂船長」も何度も動かして、大竹沖の砂礫底を狙う。
船長曰く、「マコが混ざるのは2〜3割程度かな〜?」

なんだよ。そんなすくねぇーのか?
100枚釣っても20枚がやっとかい?( ̄∇ ̄|||)
そりゃ、しっかり小突かないとダメじゃん。

「コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツ」

「ヌルヌルガレイ」に混ざって、たまーに別の種類のカレイが釣れてくる。
これこれこれ♪この「マコガレイ」が大本命なんすよ〜!(≧∇≦)ノ

←「グレたろう」が35cmのなかなかの奴を抜き上げる!

しっかり「マコガレイさま」たち専用「桶」なんか作っちゃって、別管理。
とーぜん「ヌルヌルガレイ」たちとは、接触されないのがフツーなのだ。
大事な「マコガレイさま」たちが「ヌル」で死んだら大変だからね。(大笑)
(↑死なねぇーよ)
←「ぶぶまる」にも40cmオーバーの「マコガレイ」が♪

あれ?でもよく見るとなんか顔が違うな。( ̄σ。 ̄)
どれ?ちょっと検証してみよーか?
「でーん!」
...と、堂々と横たわる「マコガレイ」風の謎のカレイ。

←有眼側の模様じゃあよくわからない。
しかもこんなに体高幅があって肉厚も2cm以上もあると、
誰が見ても「マコガレイ」と言うだろう。
仕方ない。無眼側にひっくり返す。
「げっ!黄色い帯がある!」

つまりコイツは、大本命「マコガレイ」ではなく...
『マガレイ』であることが証明された。(ちくしょー!)
慌てて、桶の中を確認したら、釣り上げた15枚中...
「マコガレイ」はたったの3枚。あとは全部「マガレイ」だったことが判明。
(すげーショック)

しかし、40cmオーバーの「マガレイ」なんて
なかなか出るもんじゃないけど、狙いはあくまでも60cmオーバーの
「座布団ガレイ(マコガレイ)」なのだ。

↑↑の「グレたろう」が釣った奴は、
正真正銘「マコガレイ」だった。(苦笑)
(クソ〜)

←「ヌルヌルガレイ」の方は、もうテンコ盛り状態。(うげげ)
数えてみたらざっと40枚以上はいたから、リリースを含めると
60枚は釣ったことになる。( ̄△ ̄|||)
←「ドバーーーー!」...と、桶をひっくり返して一番大きいの一枚だけ
掴んで血抜きして、「サク」だけにして持って帰る。
(↑船上で5枚おろししたバカ)

後の残りは、すべて海に返すことにする。(←妥当な選択)

すると。
お隣さんが「海に逃がすのなら欲しい♪」
とか言うもんだから全部あげた。(←た、食べるのか?)

お隣さんのクーラーには、この「ヌルヌルガレイ」がワンサカいる。
見てたらそのままにしてるから、
「せめて血抜きくらいした方がいいですよ」...と、お節介を焼く。
だって...そのまま家に帰ったらとんでもないことになるし。(苦笑)
本当に全部始末できたんだろーか?(不安)
午前11時をまわって、今度は「アイナメ」釣りに行くんだと。
あんまし「アイナメ」は、好きじゃないんで見学に徹するか、
ビール飲みながら思案中の「ぶぶまる」。◎`θ´◎v
しかし、やっぱりそこは釣りバカの一人。
面倒臭そうに竿を出して、ゆっくり誘ってみれば即アタリが出て大はしゃぎ♪
(↑ダメだこりゃ)

←アイナメ独特の「モタレ」を感じたら、カレイよりも少しだけアワセを
遅らせてみる。(-_☆)ギラッ!
そのあとでちょっと強めのアワセを入れてゴリゴリ巻き上げたら、
こんな30cm未満の「ガキンチョアイナメ」だった。
「ちぇっ!こんなのいらん!」って、さっきのお隣さんにあげた。
(↑お隣さん大喜び)
「グレたろう」なんかは、「ウホホーイ♪」とか言っちゃって
「ビール瓶(大瓶)」サイズの「アイナメ」を釣り上げた。
(↑この野郎!)

←この「ビール瓶」。写真撮ってる最中にゲップしやがって
食ってたもん吐きやがった。(ゲボッ!)
こ〜いう金色(黄褐色)の体色に変化した個体は、繁殖期のオスです。

負けずに誘う「ぶぶまる」。
すると。ズーーーーーーーーーーーーン!!
なんだかやたら重い。

こりゃたぶん「タコ」だ。
ドラグを「ギュッ」と締めて、リールをマキマキしながら...
すでに頭の中では、「たこ刺し」「タコしゃぶ」「たこ焼き」なんかのメニューでいっぱい♪
(↑うしゃしゃしゃしゃ♪)


←ほ〜〜〜れ♪
タコ釣ったぞーーーーーーー!!!
しかも「ミズダコ」だよ〜ん♪ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノ
「いや〜!イイ〜脚してるねぇ〜キミ。」
「そのとってもウマソーな脚がたまらないねぇ〜!(うへへ)」
(↑やめろ!ヘンタイ)

大型のビニール袋に入れて、デジタルスケールで測ったら
7キロもあったよ。こりゃ重いワケだわ...┐('〜`;)┌

タモとりしてくれた「茂船長」に足を2本あげたら大喜びしてた。
(↑そりゃそーだろ)
「もう今日はいいや。」
って気分で午後1時の沖あがりを迎える。

←結局、キープした「マガレイ」と「マコガレイ」はこんだけ。
あとはさっきの「ミズダコ」。
(↑そんだけありゃ充分)


さてと。
せっかく美味しそうな食材が手に入ったから
しっかりお料理しなきゃね!
( ̄¬ ̄*)ぢゅるるるるっ♪

まずは、「ミズダコ」のお造り。
生のモノも柳で挽くと身がチリチリに縮まってコリコリ旨い。
その他もちゃんと塩揉みして、軽く茹でて冷やしてお造りにする。





↑おぉっ!食べると甘〜い♪\(>◇<)/
冷凍保存もしちゃったからこりゃしばらくの間「タコ三昧」だな。
「たこ焼き」いつ作ろうかな♪(笑)





↑こっちは「マガレイ」の薄造り。
わかるかなぁ〜?
奥の身が「有眼側」で手前が「無眼側」。
ヒラメと一緒で、カレイも断然白い皮の「無眼側」の方が甘くて旨い。
鬼おろしと浅葱をたっぷり入れたポン酢で頂く。
ウメ〜〜〜♪ヽ(≧▽≦*)





↑やや大振りの「マコガレイ」と一緒に「マガレイ」も定番料理にする。
サクサクの「唐揚げ」です。
厚くてジューシーな身は、ホクホクでヤバイ♪(ウマウマ)
ビールが止まらない。d(T▽T)





↑中骨もじんわり油であげて
パリパリの「骨せんべい」にしてみた。
ウヒ〜〜〜!チョーウメーーー!(((((((o≧▽≦)o

まだまだしばらくの間...
釣れ続きそうな常磐の「カレイ釣り」。
みなさんもぜひ行ってみてくださいな。
日頃たまったフラストレーションも見事に解消されますよ♪(苦笑)
マジでハマるんだよねぇ〜「小突き釣り」。
( ̄ー+ ̄)
(↑来年も楽しみだ♪)


〜船宿情報〜
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釣船船宿 「昭栄丸」
http://www.marines-net.co.jp/cgi-bin/hp.cgi?to=shoueimaru
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町35
029-266-3365
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◇SeaPlay's♪◇
ぶぶまる@ちびれぽ
〜かれい2005〜
茨城県大洗港 昭栄丸
2005/05

- おしまい -






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