||| 釣具も環境に優しいエコ |||

◇オモリは鉛から鋳鉄に・・ ラインは成分解性プラスチックに・・◇
 釣りで使うオモリやルアーが釣り糸から切れて水中に残った場合、環境への悪影響が指摘されている。そこで環境への負担を減らそうと新素材を使った釣り製品が出てきた。環境基準をクリアした製品にマークを付けて販売する取り組みも進んでおり、購入の際の判断材料になりそうだ。釣りに使われるオモリは鉛製が殆ど。鉛は比重が大きく、早く沈むためだが、長時間水中にあると鉛が溶け出し、周辺に悪影響を及ぼす可能性がある。また、釣り糸やルアーは岩や水草に引っかかって切れると、いつまでも腐らずに残り、野鳥の脚に巻き付くなどの被害が起きている。
 釣り用オモリ製造会社「フジワラ」(北海道)は、船釣り用に鋳鉄製のオモリ「ワンダーT」を販売している。鉛より比重は小さいが、羽根を付けてまっすぐに沈む工夫をし、沈降速度を上げた。スポーツ用品メーカー「ダイワ精工」(東京)でも、投げ釣り用「トップガン」などタングステン合金製のオモリを販売している。また、自然界の微生物によって、水と二酸化炭素に完全に分解される成分解性のプラスチックを使ったルアーや釣り糸も出ていて、釣り用品メーカー「マルキュー」(埼玉)のルアー「レイダウン」、「東レフィッシング」(大阪)の釣り糸「フィールドメイト」などがある。
 メーカーで作る日本釣用品工業会(東京)は、こうした環境に配慮した釣り用品の普及を図るため、基準をクリアした製品には「環境保全マーク」(eマーク)を付けて販売する取り組みを始めた。2007年1月には、初めて5社29製品を認定した。
■2007年06月24日(日) 読売新聞より引用
環境保全マーク
 地球環境に優しい生活スタイルは、とても大事なことです。釣りに出かける際にも、まずは「ゴミを出さないこと」と「ゴミを持ち帰ること」が一番肝要でしょう。上記の地球環境に考慮した環境保全認定商品を購入することは、釣り人たちの永遠の課題とするべき内容ですが、まだまだコストや加工などの問題から未だに「鋳鉄」や「タングステン」よりも「鉛」の需要が高かったり、「成分解性プラスチック」よりも通常のプラスチックの生産が多いのは事実ですから、私たちも店頭などで購入する機会になかなか至らなかったりします。環境保全認定商品の「生産量が少ない=コストが割高」に対しては、数々解決しなければならない問題もありますが、私たち釣り人が積極的に「環境保全マーク」(eマーク)製品を市場で購入し、積極的に使うことにより、必然とメーカー側の生産量が増えますので、いずれは当然コストも下がり、釣り人たちへの普及が更に促進されることでしょう。地球環境を保全するという言葉は、とても大きくて重いものですが、ひとりひとりの意識の改革と向上がとても重要です。まずは、自分にできる事からはじめましょう!
●更新日:2010/01/10、2007/11/17