||| ヒラメはイワシをどこから噛む? |||
◇活性が低い時期、このように悪戯されて弄ばれて「ポイ」と捨てられる可哀想なイワシが多いこと多いこと...(笑)
 これまた難しい議題です。ヒラメの活性や水温や時期、イワシの大きさやヒラメ自体の口の大きさなどにもいろいろ左右されることが、まず容易に理解できますね。
 平成14年春に新装オープンした茨城県大洗町にある「アクアミュージアム・大洗」は、その昔、「大洗水族館」といって「ヒラメの生態観察」ができる水槽がありました。(現在はありません)  そこでは、イワシを水槽に入れると同時にヒラメが海底から舞い上がり、イワシを一気に「頭」寄りの「胴」からくわえて反転、何回かモグモグして飲み込む様を見たことがあります。 もちろんここのヒラメは、完全に餌付けされているわけですから、自然の海にいるヒラメの食性とは異なると思います。
 しかし、普通に考えてもくわえやすいのは、左右上下どこから見てもイワシの「胴回り」ではないでしょうか? そして、そのままモグモグと「頭」「尻尾」に向かって食い進む。 もしも我々が「くわえろ!」って命令されたら、間違いなく噛み付きやすい「胴」を狙うのが動物の本能ではないでしょうか? 「オレは内臓系嫌いだから...」という人は別として(笑)、真正面や真後ろから見たら「点」としか見えないイワシも横からみれば面積がより大きい「線」となるし、目立つから、とりあえず「線」となる「胴」に噛み付くでしょうね。
 でも、理屈ではそうとわかっていても必ずしもそうなるとは限らないのが、自然界にいるヒラメです。 もちろん大型や高活性時のヒラメは、一気に頭からまたは尻尾からまたは胴から丸飲みにすることでしょう。 では、活性が低い場合はどうでしょうか? 周りの気配をみながら警戒し、イワシをくわえる様子を想像してみてください。 ....どうですか?ほら、ぜんぜん想像つかないでしょ?(笑) いろんなパターンが、いっぱい考えられるから想像して結論を出すことは、無理だと思いますよ。
 ...ということで、一番いい方法としては、釣れたてのヒラメに「どのへんが気に入ってくわえたのですか?」「どこから食べ始めたんですか?」...って感じでインタビューするのが最も理想的で、正確な解答が得られると思われます。(←無茶苦茶な「オチ」でごめんなさい。)
 現在、この続きとなる「イワシを噛む理屈」(確率)を執筆中...(苦笑)