||| 御法度(禁止手)と裏ワザ |||
◇実は...御法度と裏ワザは紙一重です...(苦笑)◇
「御法度」とは、釣師として他人や自然に対して絶対にやってはいけない迷惑な行為であり、
「裏ワザ」とは、臨機応変に釣果を効率よく伸ばすための釣師としての技術をいう。
御法度
裏ワザ
壱 [活餌を多くキープ]
ヒラメ釣りに使う餌の活きたマイワシは、ここ数年ではどんどん漁獲高が低下していて、大変高価で貴重な魚となっています。 そのため、釣り座にある手前のイワシ用のバケツに必要以上にキープすることは、今や「御法度(禁止手)」行為となります。 特に水温が高い夏場での取り扱いでは、すぐにイワシが弱りますので十分な注意と配慮が必要です。 せいぜい「夏場で1尾」とし、「冬場でも2〜3尾」程度を各位がしっかりと守り、自分勝手な大量キープは控えましょう。 沖釣りで餌がなくなったらおしまいですからね。
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壱 [プール(生簀)の近くに釣り座を構える]
活イワシは、大切に扱い元気なうちに仕掛けをセットして投入。 これは、どんな泳がせ釣りでの共通常識ですよね。 ところが、イワシの供給って普通は「仲乗り」がやってくれるところも多いのですが、船長(船頭)ひとりだとなかなかそんなワケにはいきません。 自分でちまちまとイワシプール(生簀)にイワシを取りに行く。 「あ。すみません。通ります。」なんて遠いところから何回も船中移動してたら時間も勿体ないですね。 特に船が動いている時に取りに行くと、海へ落下の危険も伴います。 釣り座は、潮の入りやすい場所も大切ですが、なるべくイワシプールに近い所に構えた方が手返しも早くて便利ですよ。
弐 [竿の斜め出し]
船釣りでは、ミヨシやトモに限らずどんな釣り座でも進行する船に対して垂直に竿を出すことがルールです。 ちょっと潮の流れが強いからといって、竿を斜めにしたりしてませんか? この行為は、他人への迷惑そのもので、やってはいけない「御法度(禁止手)」のひとつです。 これは、第一にマツリを防止する上からも絶対的な理由になります。 第二には、各釣り座には各釣師の釣り範囲(縄張り)が存在しますので、他人の縄張りを侵害してはいけませんね。 仮に混雑時での「斜め出し」をひとりがすると、された人も自然と斜め出しになり、どんどん釣り座状態が悪化します。 普通、竿を向けられた人は決して良い顔はしません。 くれぐれもケンカにならないように。
弐 [立体的な釣り]
釣りは、二次元のフラットなものではありません。 三次元の立体的なものです。 今、仕掛けがあるタナも上下だけではなくて左右や各斜め方向にも注意力が必要です。 「誘い方」もいろいろな角度で立体的にすれば、よりヒラメへのアピール度は増します。 最近の竿は、とっても軽いので折角ですから、ロッドワークを駆使していろいろなアクションでヒラメ釣りを楽しんでみてください。 活性が高ければ、ヒラメは海面(表層)近くまでイワシの付いた仕掛けを追って来ますし、海底からでもエサだと認識すれば、物凄いスピードで舞い上がります。 ようは、どうしたらヒラメが自分の餌に興味を示してくれるかなんですね。
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参 [突っ込み側の糸出し]
風流しでも横流しでも潮の流れというのは様々ですね。 トロトロと遅い時もあれば、川のようにとても早い時もあります。 特に横流しの場合、左右の弦ごとに上潮となる「突っ込み側」と下潮になる「払い出し側」に分かれます。 突っ込み側は、潮が早いので一度底がとれてもすぐ仕掛けが浮き上がったりしますので、心理的にどんどんミチイトを出してしまう傾向があります。 これでは、後ろの人とあっというまにオマツリしてしまうのが関の山です。 どうしても底を取りたいのなら一度巻き上げてから必ず「打ち直す」ようにしましょう。 「突っ込み側」は、常に新しいポイントへ先行して動いてて、絶対的に有利な立場なのですから、できる限り最初のタナ取りからそのまま動かさないで待つ。 これが基本だということをお忘れなく。
参 [どんな釣り座でも後方確認をする]
「後方確認」? 別に仕掛けをオーバースローで投入しなさい!...ってことではありませんよ。(苦笑) 「釣り座の位置決め」の話です。 釣り座の位置というと、ある程度自分で場所取りしても、船長があっさりとココとココね。 という感じに詰められてしまうことも多いでしょう。 それでも比較的空いている時などは、左右の人の釣り座の位置を見ながら自分のロッドホルダーの位置調整は若干しますよね? その時は、ぜひ「後方確認」もしてみてください。 背面の人の釣り座の位置を見て、一直線状にならないように、つまり互い違いになるように自分の位置を調整するのです。 これのメリットは、「横流し」などで、左右弦の仕掛けが交差しにくくなりマツリも防止できますが、一番の狙いは、常に新しいポイントを平等に得られるということなのです。
四 [アタリの横取り]
ヒラメは、貪欲なフィッシュイーターであることは、みなさんもう知ってますよね? 活性が高いときでは、ヒラメも積極的に餌を捕食しますので、見えるイワシに片っ端からアタックするなんてことはザラです。 それを逆手にとって、アタってる人のすぐ横で誘いをかけることを「アタリの横取り」といって完璧な「御法度(禁止手)」となります。 ワザと自分の仕掛けにも食わせて「これは先にオレがかけたんだ!」と言い切る人もいる位ですから困ったものです。(苦笑) もし、自分の隣で掛かったら、マツリを避ける上でもなるべくすぐに巻き上げるか少し距離をおくようにするのがルールです。 但し、もし隣の人が巻き上げの途中でバラシちゃった時は、こっちも誘ってもOKです。
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四 [早アワセ遅アワセ]
フィッシュイーターの肉食魚類をターゲットとした“泳がせ釣り”では、全般的に「向こうアワセ」が基本です。 ヒラメ釣りも例外ではなく、「鮃四拾に鯒弐拾」ということわざまである位です。 基本的にヒラメの食わせは“待ちの状態”で全てが「遅アワセ」と思われますが、以外にそうでもありません。 仕掛けのタナが2〜3mとやや高めに設定しているのなら殆どの場合、ヒラメが一気に飲み込むパターンが多いので「早アワセ」となります。 また、なかなか食い込まない場合などでも積極的に「早アワセ」で食い込みを誘発させ、一気に乗せる手段もあります。 「食いが浅ければ早アワセで食わせる」。 これも現在のヒラメ釣りなのです。
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伍 [死んだ餌を捨てる]
ヒラメに噛まれたりして体力が尽きて弱ったり、死んだりしたしたイワシはどうしてますか? 飛んでるカモメにプレゼント♪ 飼ってる我が家のネコにあげるので持って帰る。 こんなのはいいですけど、実際のところ、その場で仕掛けの傍の海中に捨てたりしてませんか? これはれっきとした「御法度(禁止手)」です。 底にいるヒラメに対して、余計なエサを与えてはいけません。 コマセ効果とかおっしゃる御仁もおられるでしょうが、ヒラメに食わせるなら活きたイワシ。 つまり針が付いた仕掛けでというのが正解だということは、どなたが考えても御分かりでしょう。 死んだイワシの処分は、必ず船が移動している時に海に投棄するなどの配慮が必要で、釣り客みんなで協力して、貴重なポイントを荒らさないように心掛けしましょう。 また、生ゴミとしてまとめて港で処分するのもベストですね。
伍 [イワシをワザと傷つける]
「元気が良いイワシほど食いが良い」。 確かにその通りかもしれません。 活性が高いときなどは、まさにこの条件がピッタリ合うでしょう。 しかし、活性が低い場合は結局何をどうしても釣れなかったりしますね。 いろんな誘いをかけたり、仕掛けを換えたりと道具の工夫もしますが、それでもなかなかヒラメの食い気がありません。 そんなときに一度チャレンジして欲しいのが「イワシをナイフなどでワザと傷つけて」泳がす釣りです。 これは千葉県大原港辺りの某船宿の船長がたまに客に勧めますが、以外に効果があったりします。 よく「イワシの鱗にはコマセ効果」がある。 といいますが、イワシの血液にもその効果はあるようです。 ヒラメは、基本的に他の魚の血液の臭いや弱ったイワシのイレギュラーな動きにとても敏感なので、試してみる価値は十分にあるのです。 但し、深手では、イワシが即死しますので加減をしましょう。
六 [変形仕掛けとオモリの号数]
ヒラメに限らず船では、船長(船頭)のいうことが絶対命令です。 いくら客だからといって、我々が釣りを楽しんでいる時間は、船長に命を預けているのですから危険な行為は慎むのがルールです。 船長の指示では、仕掛けの種類やオモリの号数をしっかりと指定する場合も多く見受けられます。 特に例外がない限り、この指示を守ることが鉄則です。 本命が釣れないからといって、自分の判断で外道狙いのサビキ仕掛けに変えたり、オモリを軽くしたり、重くしたり。 決してこんなワガママな行為をしないように。 これらを守れなければ船に乗る資格はありませんよ。
六 [我先投入]
どんな釣りでも新しいポイントに来たら平等にチャンスが訪れます。 ところが、ノロノロと針にイワシを付けるのに手間取ったり、手前マツリで躓いたりしてると投入がどんどん遅れてしまいます。 そうなると、もう平等ではありませんね。 移動直後の新しいポイントでの仕掛けの投入は、早い方が断然有利です。 つまり「
我先投入
」です。 ヒラメは、海底でイワシの落下や泳いでくるのを大変楽しみに待っていますから、誰よりも早く海底に仕掛けを沈めた方が好釣果に繋がることでしょうね。 「イワシがやって来て、大喜びするビラメを一番で釣り上げて大喜びする。」 まさにコレです。
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七 [禁漁期間での釣り]
高級魚扱いとして市場価値の高いヒラメは、特に「一本釣り」での値段は大変高価です。 そんなヒラメは、自然環境保護や資源枯渇防止のため各地域(漁協など)で大切に守られています。 地域ごとの禁漁期間は、自主規制なのでまちまちですが、その禁漁期間中でのヒラメ釣りは、文句なしの「御法度(禁止手)」です。 この期間中、その規制を設けている領海内では、プロの漁船の操業を含め、ヒラメ釣りの遊漁船を出すことも禁止されています。 尚、別船で「端物狙い」としてヒラメを釣る行為もいけないことだと理解してください。
七 [ヒラメの生態を知る]
仕掛けの工夫や道具の選定、釣り方も様々で実に楽しいヒラメ釣り。 ですがいつも大漁といえないのが自然相手の厳しいところで、実にツライ現実ですよね。 そんなときは、ぜひ「ヒラメの生態」なんかについても知識を得ることも大切だと思いますよ。 ヒラメは、本来何を主食としているの? 食事の時間帯は何時ごろ? 積極的に活動するのは本当に夜だけなの? 水温27℃以上と10℃以下では全く食事しないのは何故? ...などなど。 ヒラメのことをしっかりと学べば、もっとヒラメ釣りが楽しくなることは間違いありませんね♪
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八 [迷惑な誘い方]
ヒラメの活性が低い場合、たいていの釣師は「誘い」をかけます。 これは、れっきとした釣法(テクニック)であり、特になにも問題がないように思われます。 ところが、その誘い方次第では立派な「御法度(禁止手)」になりかねません。 例えば、混雑時に扇状に竿を振り仕掛けを上下させたり、海底にオモリを這わせて小突いたり、這わせたり、たるませたりする誘い方は、マツリや根掛かりを誘発しますので十分に注意が必要です。 まずは、自分が原因で他の釣り客や船長に迷惑がかからないように気をつけること。 これが大切なことなんですね。
八 [誘いのテクニック]
「誘い」は、必要に応じてやるのがセオリーです。 ヒラメの活性や潮の利きなどあらゆる条件を理解してからでないと手前マツリや根掛かりを誘発して、結果的に無駄な努力に終わる事が多いのも事実です。 「誘いのテクニック」とは、まずは状況判断がきちんできる事が優先されます。 今、どんな誘いを仕掛けるのが一番適切なんだろうか? 底の状況から判断して、このアクションはやったら危険だな! 食いが悪いから、周りとちょっと違うアクションをすることでヒラメにアピールしてみよう。 など、百人百様なのが「誘いのテクニック」です。 みなさんもいろいろと工夫しみましょう。
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九 [混雑時の2本出し]
「竿の斜め出し」と同じ系統の「御法度(禁止手)」ですが、こちらは更にもっと悪い例ですね。 ヒラメ釣りに限らず沖釣りでは、船長や周りの客の許可なく、勝手に2本など複数の竿を出す行為は行ってはいけません。 理由としては、釣り座のスペースも人より多く確保しますし、巻き上げが倍かかるため船の移動時にも時間がかかります。 また、餌のイワシの消耗も他の客より多くなります。 自分は、電動リールを使ってるから平気という御仁もおられるようですが、結局は1本の人と比べたら取り込みは遅いですし、2本出しは、はっきりいって皆への迷惑行為そのものですので止めましょう。 混雑時でこのような釣り方をされる場合は、仕立てにして船を貸し切りにされるか、ご自分のプレジャーボートでやるようにしてください。
九 [攻めの手持ちと待ちの置き竿]
各メーカーから発売される最新の「ヒラメ専用竿」のスペックには驚かせられますね。 ウエイトもどんどん絞られて軽くなってますし、竿先はとても敏感でイワシの操作も楽々。 全体の調子も乗ってからも容易に変化し、安定する能力など、とても素晴らしい進化です。 現在、主流となっている「手持ち竿」でも1.8m前後のスーパーショートから2.7m前後のノーマルまで様々です。 また、3.3m前後のロングも健在です。 自分には、ちょっと使い分けが難しいという御仁が多いようですが、分からなければ、船に数種類の竿を持ち込んで、交替で使用し、どんどん積極的に試してはいかがでしょうか? 船が空いているなら船長や周りの客に断って、2本出ししてみるのもいいでしょう。 一本は「手持ち」で攻撃的な釣りを。 もう一本は「置き竿」でパイロット釣りを楽しみましょう。
拾 [その他]
調整中
拾 [その他]
調整中
この他にもまだまだありますので、不定期ですが増やしていきたいと思います。
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