||| 巻き上げとやりとり |||
 さて、アワセが入ったらいよいよリールで巻き上げ開始です。 基本は、竿は45度に持って、ゆっくりと一定の速度で、ミチイトを緩めず巻き上げること!...ただそれだけです。 大型のヒラメの場合は、腹の上に竿尻を乗せるか脇に竿を挟み込んで巻き上げると比較的「楽」に浮かせられます。 「ベタ底」で食わせた中型級以上のヒラメは、アワセと同時に横走りで逃げます。 当然、魚ですので釣られるのが嫌だから「漁礁」や「根」に逃げ込もうとするでしょう。 ですから、アワセと同時に一気に数メートルは、ミチイトを巻き上げて「海底」からヒラメを「ベリ!」っと、引き離すことが大事です。 一旦、根に潜られたら、相当時間をかけなければ、出てこないでしょう。 ちなみにせっかちな船長だと、「もう諦めろ!」って、あっさり船を移動させたりしますので、要注意です。(苦笑)
 ヒラメ釣りでは、「やりとりを慎重に!」が鉄則です。 これは、巻き上げを開始したらヒラメの抵抗に応じて、無理せず、そして慌てず、のんびりと魚との駆け引きを楽しむという意味で理解しましょう。 ようは、「ヒラメと喧嘩するな!」ってことです。
 一般的には、「ポンピング」は禁止とか、リールのドラグは緩めなど...いろいろですが、はっきり言ってこれらが適用するのは、ソゲ〜3キロ位の中型ビラメまでです。 これ以上の大型になったら「ポンピング禁止」なんて「完璧無視」していいです! 結果的にはバラさなきゃ何してもいいわけですから。(笑) 5キロ以上の大型のヒラメを釣ったことがある釣り師は、絶対に経験済みでしょうが、大型のヒラメを浮かせるためには、竿の弾力と性能だけでは到底無理な話です。 ましてや、上記のように「竿を45度に保つのはいいとして、一定のリズムでリーリング」...こんなの無理です!(きっぱり) 大型は、超強力な「突っ込み」がありますから、リールワークの合間にロッドワークも組み入れなければ、まず上がってきません。 つまりこの自然な動きは、間違いなく「ポンピング」です。 ましてや10キロ近くのモンスター級ともなれば、ドラグが緩々ではいつまで経っても上げられないでしょう。 と、いうことは、ヒラメ釣りにおける「やりとり」は、ヒラメの大きさや引きの強さに応じて、「臨機応変」の対処が必要という訳なんです。
 ちなみにヒラメ釣りにおける「ポンピング」の禁止というのは、その動作によってミチイトやハリスを「フッ」と緩めると、ヒラメの反撃のチャンスを許すこととなり、口から針が外れやすいトラブルを意味します。 これさえ常に頭に入っていれば、ヒラメを浮かせるためならどんな「大ワザ」(謎)を出してもOKなんですよ。(爆)
 また、普通の「突っ込み」なら竿を下げるだけで充分に凌げますし、そのまま引っ張られても「サキイト」(フロロカーボン)の伸びが吸収してくれます。 これはあきらかに「ヤバイ!!」...という急激な「突っ込み」に備えて、リールのドラグ調整も大切ですが、ドラグはある程度キツク巻いてないと滑って「ヒラメ」が上がってきませんし、キツすぎても「突っ込み」を警戒してないと「ギューン・・・ブッツン!!」となり、折角かけたヒラメが、さようなら〜です。ヾ( ̄ー ̄)ノ◇"バイプ~~ ですから、急激な「突っ込み」に柔軟な対応ができるように日頃からリールワークは訓練しておくことが大事です。 必要によっては、リールのクラッチを切り、スプールをフリーにしてサミングしながら「突っ込み」に耐えるワザもマスターしましょう!