||| 根掛りとバラシ |||

大型ビラメは「根」に居着く
 ヒラメ釣りの船は、「横流し」でも「風流し」でも一般的には船長が決めた「根」の周りをジグザクに流したり、船を旋廻させて戻したりとするようです。その理由には、「大型ビラメは根に居着く」という定説があり、大型になればなるほど荒根に隠れながらエサを捕食します。体色を変えて擬態し、岩の上に貼り付いて回遊するイワシなどの小魚に跳びつくシーンも目撃されていますので、岩場など海底の変化が激しい場所も好みます。海底は、複雑な地形が多く点在していて、ゴヅコツした岩礁帯もあれば、砂混じりの砂礫底もあります。ですから仕掛けの「タナ取り」もきちんと行わないと、すぐに「根掛り」をしてしまいます。しかし、あまり「根掛り」を恐れているといつのまにか「仕掛け」が、とんでもなく上にあったりして見事な「タナボケ」という現象もおきます。初心者には、比較的難しいといわれている「大潮+漁礁周り」のタナを例にとりますと、潮が早いので、まず竿は常に「手持ち状態」にし、約10秒に一回のペースでマメに「底」を確認して「タナ取り」をきっちり自分で決めた数値(例えば1mとか)を維持することが必要となります。この「大潮+漁礁周り」の釣りで慣れれば、どの「潮」や多少の「根」でもある程度は、楽に釣ることができるでしょう。攻め過ぎて「根掛り」となった場合は、竿は決してあおらず、一度ミチイトを張って、すぐに緩めるとたいていは外れます。ヒラメ釣りの場合、「根掛り」の約8割が「オモリ」が原因といわれています。偶然、岩の窪みに入り込んだり、海草などに引っかかったりといろいろです。
 ヒラメは、エサとなるイワシなどの動きに敏感に反応する魚で、「根掛り」の最中にイワシがイレギュラーな動きを示すため、たまにその状態で「食い込み」に入ることがあります。そのときは、あせらずヒラメの「かかり」を確認したら一気にアワセを入れましょう!ステイトを切って仕掛けとヒラメを優先的に回収する方法です。但し、このやり方は、「根掛り」なのか「食い込み」なのか、ちゃんと区別できる経験がないと難しいかも知れませんね。それにこれは「大アワセ気味」なのでタイミングが悪いとヒラメがバレる可能性も高いようです。ヒラメ釣りにとって「タナ」は、最も大事な要因です。「根掛り」を怖がって警戒してたら釣れませんよ。とにかく「攻め」あるのみです!仕掛けやオモリの予備は、たくさん用意しておきましょう。 【→関連ページ@←】 【→関連ページA←】

 ※ちなみに↑のアニメは、少しディフォルメしてあります。普通は、こんなに早く「流し」をすることはありませんのでご安心ください。これじゃ大変ですよね・・(苦笑)
●更新日:2008/02/10