||| 濁り潮とヒラメ |||
 ヒラメ釣りに限らず、よく海の釣りをやってて当然のようにあるのが、釣果がさっぱりだったり、アタリが全くないことですよね。 その場合に用いられる主役原因として「風が強い」とか「潮が悪い」とか「潮が流れない」または「早すぎる」とかが多いのでは? ヒラメ釣りの場合では、「風が強い」と「潮が早い」のふたつは「利点」として考えられています。
 では、「難点」とされるのはなんでしょうか? それは、ズバリ「うねり」と「潮が悪い」でしょう。 このありふれた理由の「潮が悪い」とは、「潮が濁ってて、流れない」ことを意味します。 (「うねり」につていは、別ページで解説) 潮は、潮況によって動きますが、大風などの影響により、海底付近まで荒れた状態が続き、「濁り潮」が発生するとなかなか回復は見込めません。 「濁り潮」を避けて海域を大きく移動しようにも、所詮は遊漁船。 そんな遠くまで移動する訳がありません。
 ヒラメにとって「濁り潮」は、自然界のやっかいな曲者で、殆どの場合、これが出てるうちはあまり釣果が期待できません。 魚類は、比較的視野が広角であるが、正視であることゆえに、ヒトと同じように明暗には敏感だとされています。 つまり、視界の周りが「濁ってたら」エサも見えにくいというわけです。 そこで、ベテランのヒラメ釣り師たちの「濁り潮」対策の戦法としては、根掛かりを一切気にせず、やたら「ベタ底」を狙います。 これは、視界の悪いヒラメの「目の前」にワザとイワシを落とし込んでやり、「見えやすく」しているとの事です。 いや、...とはいってもどんなに潮が濁ってても、移動や捕食のために「宙層」にもヒラメは泳いでいると思いますので、このワザが、本当に正しいのかどうかはわかりません。(笑)
 それより濁りの原因となる、プランクトンや細かい沈殿物はまあいいとして、小石や砂・泥などを口から吸い込み、エラから排出するわけですから、多少は引っ掛かったりして、息苦しくはないのでしょうか? お魚さんたち...( ̄∇ ̄|||)