||| オモリを選ぶ |||

◇あくまでも基本は、船宿指定です!◇
 最近の船宿では、どんな釣りものでも出船条件や餌の確保を合理的に対処するうえで、必ずといっていいぼと事前に「予約受付」というシステムが日常になってきました。 今でも電話で予約もせず、朝直接船宿もしくは、船着場で「当日受付」を行っているケースも見受けられますが、それは毎日が千客万来で大人気の船宿であるがうえに、いちいち予約なんてとらなくても、いつでも出船できるようにちゃんと餌と燃料がキープしてあるという凄腕でドンブリ勘定(笑)の船宿か、予約なんて面倒くさいのやってられない。...という頑固な船長がいる船宿くらいなものです。(苦笑) 
 さて、みなさんはヒラメ釣りにおいて、船宿に予約する際に何を確認しますか? 出船時間・餌の有無・釣り座のとり方・釣り場・今日の釣果...いろいろですね。 でも一番に確認するのは、やはり「オモリ何号?」だと思われます。 ヒラメ釣りでは、自分では決められない仕掛けが唯一「オモリ」となります。 オモリの選択権は、すべて船宿側にあり、釣り客は、これをきちんと守らなければならないのがルールです。
 一般的なヒラメの泳がせ釣りをケースにした場合ですが、何をおいてもオモリの号数(重さ)を間違えますと大変なことになります。 実際に船長の指示を無視して、釣り客がてんでバラバラに異なる重さのオモリを使用するとどうなるか想像できますよね? そうです。 複雑な潮が入り乱れている海中で仕掛けが絡み合い、見事な「オマツリ」となったり、「根掛かり」になったり、「ペラ(スクリュー)に巻かれたり」とあらゆるトラブルにみまわれます。
 そうならない為にも、絶対に船宿指定を堅持しなければならないのが、「オモリの号数(重さ)の統一」なのです。 ヒラメ釣りに使用するオモリには、いろいろな種類(形状)がありますが、ここで重要視しなければならないのは、形状よりも号数(重さ)優先なのです。 船長は、あらゆる釣り場(ポイント)における船の流し方、潮の流れ、タナまでの水深、気象条件、釣り客の人数などを考慮して、オモリの号数(重さ)を決定します。 釣り客は、この決定事項(船宿指定)を予約の際に聞き入れて、事前にオモリの準備をすることになります。
 もし手持ちに在庫がなければ、釣り道具屋に買いに行くか、船宿や船上で購入すればいいでしょう。
オモリの号数 参考条件
20号以下 東北・房州エリアなどでカタクチイワシを餌とする、水深の浅い夏ビラメなどの号数
30〜50号 上記と同じエリアで比較的水深があり、潮も早い釣り場(ポイント)などの号数
60号 関東・東海エリアを中心にマイワシを餌とする、どこの船宿でも標準的な号数
80号 上記条件で潮回りや釣り客の人数、横流しなど考慮した場合に使われる号数
100号以上 水深80m以上などの深場や強い潮回りに対処する場合に使われる号数
※あくまでも基本は、船宿指定です。 決して、上記を参照して身勝手な釣行はしないでください。
※オモリの形状は、あえてここでは無視とします。
※北海道・東北エリアの「マスナタ仕掛け」などは、参考になりません。
※北海道・東北・房州エリアの「サビキビラメ仕掛け」などは、参考になりません。
※一般的なヒラメ仕掛けでは、「60号」と「80号」があれば殆ど対応可能と思われます。
※当然なことですが、オモリだけでなく、竿の負荷も考慮して、タックルを組み合わせてください。
※100号以上を指定された場合は、無駄なロストを避けるためにもステイトの号数も考慮すべきでしょう。
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