||| ヒラメは出世魚? |||

 日本全国津々浦々・・ヒラメの名前もいろいろあります。学説や文献などを見ますとヒラメはよく「出世魚」とされているものもあります。出世魚というと、その代表格が「ブリ」「スズキ」「ボラ」などが有名ですが、ヒラメも小型から大型になるにつれてその名前も様々の変化していることが多く、ある意味での出世魚とされているのではないかと推察できます。
■地方名・・
●小型(幼魚〜小魚) ●中型(中魚〜成魚) ●大型(巨大魚) ●場所
オッパ、アオッパ、他 テックイ、他 北海道
テノヒラ、アオッパ、ユノミ、
ヘイガリ、他
ヘイガリ、アオバ、テックイ、
オオクチカレイ、他
オヒョウ、オオショウ、他 東北
コソゲ、ソゲ、他 オオソゲ、他 オオビラメ、ザブトン、他 関東
オオクチカレイ、オオグチガレイ、他 関西
オオクチ、カレ、カレイ、他 西日本
ハガ、他 ミビキ、ハガレ、他 北陸
ヒダリクチ、ハガレ、ホンガレイ、
メビキ、カルワ、他
オオビラメ、他 地方各地
■地方名の由来・・
諸説いろいろありますが、有名なところではヒラメの幼魚を示す「ソゲ」(削)は、“削げる”という言葉からの由来があり、「ハガ」(剥)は、“剥れる”という言葉からの由来があります。 その他では、「アオッパ」は“青葉”や“青っ洟”(あおっぱな)から、「テノヒラ」は“掌”(てのひら)から、「テックイ」は“手を喰う”(手を喰う)、「オヒョウ」「オオビラメ」は“大鮃”から、「オオクチカレイ」は“大口鰈”・・などで読んで字の如くですね。
※上記の表示(順番や位置)は、情報不足により曖昧な点が多く正確ではありません。
※また、抜粋表記により全国の名称をすべて記載出来ている訳ではありません。
※正確な情報などご存知な方がおられましたらぜひ「鮃屋@店主」にご紹介下さい。
 また、「ことわざ」関係の資料によりますとヒラメが常に上目遣いで「上ばかり見ている」・・という仕草から、社会的比喩で“出世欲が強い者の表われ”と例えられており、「ヒラメはとても出世したい魚」なのだということです。こちらはとてもユニークな話ですね・・(笑) ⇒関連ページ
●更新日 : 2007/11/18