||| ヒラメの活性 |||

 ヒラメは、時期・気候・水温・水質・水圧・潮時などにより「活性」が全く異なります。 「中活性時」を一般的な「基準」とした場合では... 「低活性時」では、エサに対する反応が鈍く、非常に食い込みが浅いのが普通です。 仕掛けの「タナ」もベタ底をキープする場合が多く、タナ切りもせいぜい50センチ以内というのが原則なようです。 そのため「誘い」を何度も入れ、上手く食わせてもアワセのタイミングまでに時間が掛かかります。 釣っている本人としては、特に「早アワセ」のつもりではなくても、巻き上げの途中で、あっという間にエサを離して、バレることが多いのもこの「低活性時」の特徴です。 「食わせ」の時間もまちまちで、長い時には、5分近くまで食い込みを待つケースも多々あります。
 また、活性は上向きでも、水温が低く、水質が濁っているケースの場合でもこのようなパターンが多くみられます。 対象としては、底ベッタリなので1キロ前後の「ソゲ」クラスが多く、時期としては真冬から初夏までの不安定な気候時に現れる傾向があります。
 逆に「高活性時」では、宙層まで元気よくヒラメが泳いでいて、積極的にエサを追いかけて捕食するので、食い込みが早く、完全に「向こうアワセ」となり、グイグイ!強烈に引き込みます。 高活性時の場合、大型が小型を抑制しながら回遊している「イワシ」などの群れに突っ込む習性があるので、タナ5〜6メートルでも猛烈なスピードでアタックし、大きな口を全開にして一気にエサを「丸飲み」にします。 それは時として、落とし込みの途中であったり、底ダチをとると同時であったりと、いろいろなパターンがみられますが、その場合の殆どが3キロ以上の大型のヒラメである可能性が高いようです。 8〜10キロ以上のモンスター級の大ビラメの必釣パターンの殆どが正にこれといえるでしょう。 当然ながら竿を下げたり、ミチイトを出したりの「送り込み作業」も一切不要で、いわゆる「早(即)アワセ」となります。 ヘタに送り込みなどを行うと返って食欲旺盛なヒラメは、隣にある仕掛けのエサまで食らいつき、どっちが釣り上げたヒラメなのか判らなくなり、実にややこしい「オマツリ」騒ぎになることは必至です。(苦笑)
 いずれにしてもその日の「ヒラメの活性」を素早く見極めて、釣り方を臨機応変に工夫することが大事なんですね。 【→関連ページ←】