||| 誘いと食わせ |||

 ヒラメ釣りは、基本的には「待ち」の釣りです。 活きたエサを使い、エサとなるイワシの自然な動きが誘いとなって、ヒラメの食い気をそそり、食わせるのが醍醐味です。 しかし、所詮は大自然が相手。 海底にヒラメがいても、気候や潮や水温などが左右して、全く「アタリ」がない日も少なくはありません。 そのような時には、仕掛けを動かして「誘い」をかけます。 代表的な「誘い」のかけ方としては...

@竿いっぱい分誘い上げる。
A10m以上巻き上げる。
B一気に表層まで巻き上げる。
C仕掛けを小刻みに上下する。
D仕掛けを上下させながら、竿を扇状に動かしポイントを探る。
Eオモリを海底に固定して小突く。
Fオモリを海底に固定して、仕掛けを弛ませたり、引っ張ったりする。

...などがあります。
(↑のアニメは、狭い範囲の中で仕掛けの動きをみせようとしたので、ちょっと見づらいくてごめんなさい)
 どちらかというとEFは、『御法度とウラ技』に近い「誘い」の方法でしょう。 店主が知る限りでは、ベテラン勢でもあまりやっている方々はおりませんね。 特にDは、釣り客で混雑している時には「御法度(禁止手)」となります。 いずれも、仕掛けを「落し込む」、「誘い上げる」際には、ゆっくりとした動作を心掛けるようにします。 ヒラメは、海底からエサを見上げるように待っていますので、イワシが「落とし込んで来る様」と「誘い上げる様」の上下(縦)の動きに著しく反応する魚です。
 また、この誘いを頻繁に行なうと、大切なエサのイワシも弱りますし、根掛かりも誘発しますのでご了承を(笑) 。 それと、誘いのインターバルも計算してください。 ヒラメがエサをくわえるチャンスも与えてあげましょう。 誘いもほどほどにってことです...
 また、逆にヒラメの活性が高い場合は、ベタ底よりも「宙層のタナ」でも針掛かりします。 「高活性時」では、5メートル以上のタナで大型が一気に食い込んだりもします。 ヒラメの活性について詳しいことは、「ヒラメの活性」を参照してください。
 ちなみに「仕掛けを絶対に動かすな!」と、やたら「待ち」を徹底して、釣り客に強制する船宿もありますのでご注意を(苦笑)。