||| 欲張りなヒラメ |||

 「ヒラメは貪欲である。」 ...この言葉は、「鮃屋」のあちこちのページに記していますからもうおわかりかと思います。 ヒラメは、海底に潜む獰猛なフィッシュイーター(肉食魚類)で、獲物に対する欲望と攻撃力は、凄まじいものがあるといわれています。
 沖釣りでヒラメを狙っていると、「高活性時」によく隣同士でマツリながらヒラメが上がってくる時が多々あります。 しかも、よく観察するとヒラメの「口」の中から仕掛けが2本も出てて、どちらが釣ったヒラメなのか区別ができず、結局、お互い譲り合うか、ヒラメを裁いて双方悼みわけということになることがしばしば。(苦笑)
 これは、釣り客同士の間合い(間隔)が不足して「仕掛けの円周率」が計算されていない場合だったり、アタリが出ている隣の人の横で、「誘い」をかけてこちらに食わせる、いわゆる「御法度(禁止手)」のひとつだったりと原因はさまざまです。 ヒラメは、目の前に餌があれば、とにかく積極的に食べる性質があるので、例え今、仕掛けがついたイワシをくわえている最中でも、釣り人の「食わせ(誘い)」動作により、針などに違和感を感じなければ、平気で次の獲物へ喰らいつきます。 この傾向は、ヒラメが大型になればなるほど大きく表れるようです。 つまり、ヘタをすれば、隣同士だけではなく、両隣や前後の仕掛けにも飛び火する可能性があるというわけです。 こうなると収拾がつきませんね!(悲惨)
 ですから、ヒラメを最初にかけた釣り師は、周囲にまず自分が「かけた」ことをPRすることも大事です。 まわりに仕掛けをこちらに向けないように「警告」する事も時によっては必要なワザと思ってください。 それと、自分が当てたヒラメのタナの位置と「食わせアタリ」の時間を素早く計算し、「アワセ巻き上げ」へのタイミングと移行の決断をするのもヒラメ釣り師の上級テクニックのひとつです。 どんな海でも船宿でもいつもワンパターンな「待ち」の釣りを頑固に守っている人は、このような「やっかいなマツリ」が、きっと多いことでしょうね。 【→関連ページ←】