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ヒラメ釣りの必須アイテムである「掬い網」。 ただ普通に餌のイワシをバケツから掬うのであれば、安価なものでもよいのだが、@店主は、こんな道具にもやたら拘るんですね。 いつまで経っても「鮃釣り」に夢中というよりも、ヒラメ関係がすっかりライフワークとなっているヒラメマニアです。(苦笑) (←と言うよりバカですね)
ちなみに... 左側で横になっている「掬い網」が茨城県鹿嶋港「松井丸」の若船長から譲り受けたものです。 柄の部分が太く、握りやすさが抜群です。
右4本の「掬い網」は、あの江戸工芸品でも有名な和竿職人の店「銀座東作」に特注で作って頂いたレアなものです。 |
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一番手前の網枠に茶色い布を施してある1本が「背黒鰯網」。 南関東の桜鮃や夏鮃釣り、東北エリアで活躍する餌のカタクチイワシ(セグロイワシ/シコイワシ)専用の「掬い網」です。 マイワシ用に比べますと枠の部分もやや小ぶりで直径12センチとなっています。
奥の網枠に紺色と藍色の布を施してある3本が「大羽網」。 極一般的なマイワシ(中羽〜大羽)専用の「掬い網」です。 ヒラメ釣りで使用するマイワシの平均的なサイズに合わせて、枠の部分が直径17センチに設定してあります。 |
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手持ちとなる「柄」の部分には、袋布竹などを用い、数年間しっかり乾燥させて、厳選されたものを何度も漆塗りを施したものを使用してあります。 長さは、竹の節で切っているので多少バラ付きがあるものの、平均20センチ前後で統一してもらいました。 |
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「背黒鰯網」
網の素材も高級なもので細工してあり、その深みもイワシを掬った時に深くなり過ぎず、浅過ぎずの5センチに統一してあります。 |
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「中羽網」
上記と同じ仕様で作られています。 |
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「銀座東作」の店内にて撮影。 (撮影許可頂いてあります。)
「掬い網」の網の部分の縫い付け作業を行っているシーンです。 |
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ひとつひとつ丁寧に作られているんですねぇ... こういうのを拝見すると、お宝として飾るのではなく、一生大切に道具して使わないといけないと改めて感じます。
「銀座東作」の3代目松本和彦社長。 ご無理申し上げ作っていただきましてありがとうございました。 |